「決算」とは?

「決算」とは、毎年ある特定の日を決めて、その日までの1年間の売上や利益を計算することをいいます。 その特定の日のことを「決算日」とよびます。決算の仕事が大切な理由は、決算が「会社の成績発表」の作業だからです。 「企業がいくら儲けているか」、「企業の財政は良好なのかどうか」を客観的に示すことにあります。決算をすると、会社はその年の経営成績と財政状態を株主などに報告する義務があります。

「税務申告」とは?

会社がその利益から税金を納めていることは、どなたもご存じでしょう。会社が納める税金の計算もこの決算の作業のひとつです。会社が納める法人税は、会社が1年間に儲けた利益に対して課されるものです。 ということは、会社が1年間にいくら儲けたかを計算しなくてはなりません。ですから決算をしないと会社が納める税金の計算もできないのです。 同時に、会社が納める税金がいくらであるかがわからないと、最終的に会社が1年間に儲けた利益を計算することができません。このように、決算をしないと税金を計算できず、税金を計算しないと決算できないという関係にあるのです。税金の計算は決算作業のひとつです。 そして、税金の計算をした「申告書」を税務署に提出する作業も決算においては非常に重要な仕事のひとつとなっています。

毎月の報告資料作成

会社は本決算とは別に月次決算を行います。会社の経営者にとっては、1年に1~2回営業成績についての報告があるだけでは、情報が不足します。日々変化していく会社の状況を把握しながら、的確な経営判断を下すためには、少なくとも毎月1度は決算の情報を知っておきたいものです。 そこで、会社内部で毎月の営業成績を把握する目的で簡易な決算をします。これが月次決算とよばれるものです。月次決算は原則として外部に公表しません。 月次決算は、会社がどれくらい儲かっているかを経営者が理解することを最大の目的として行うものです。 ですから、株主や税務署に報告する決算と異なり、厳密な金額や規則に従った形式は必要ありません。 形式を整えることよりも、早く計算して早く報告することが要求されます。経営者としては、会社が儲かっているのかそうでないのかを毎日でも知りたいくらいなのですから。 そこで、月次決算にあたっては、本決算で行う作業のうち時間のかかるものについては、概算で計上したり、見込みで計上する方法がとられています。経営者は、月次決算の数字を見るときに、予算と比較してみて営業成績が予定を達成できるかどうかを検討します。また、前年同月と比較してみて、会社の営業成績が前年を上回ることができるかどうかに神経をとがらせます。ですから、月次決算にあたっては、経営者がこれらを間違うことなく判断できれば、多少の誤差があっても差支えありません。システムの整備された会社であれば、毎月の月次決算は月末から10日間以内に出来上がります。

新年度の予算策定

決算は、会社が1年間の営業活動を終えた後に行うものです。これに対して、会社が1年間の営業活動を始める前には、予算を策定することが必要になります。予算とは、1年間の売上と経費がいくら発生するかを予め計画しておくものです。 営業部門が目標どおりの売上を計上し、全社的に経費を上限枠の範囲内に抑えることができれば、会社は1年間の営業活動を終了した時点で当初予定したとおりの利益を計上することができます。 もし、売上が目標に届かなかった場合や、経費が予定をオーバーした場合には、会社は当初予定を下回る利益しか計上できません。 会社が少し大きくなると、この予算は欠かせないものとなります。なぜなら、経費の支出限度がわからなければ、節約しすぎて十分な営業活動ができないか、経費のつかい過ぎに陥るおそれがあるためです。また、売上の目標がなければ営業マンは漫然と営業活動を行うことになってしまいます。 予算が策定されていなければ、会社はスムーズに営業活動を行えません。

「財務」とは?

「財務」とは、日々のお金の流れを管理し、資金繰りがショートしないように、銀行からお金を借りてくる仕事をいいます。 財務は主に資金面の仕事ですが、財務にとって経理は欠かせません。なぜなら、銀行にお金を借りに行くと、「あなたの会社の決算書を見せてください。決算書が良ければお金を貸せますが、決算書が悪ければお金を貸せません」と言われるからです。 経理の仕事は日々の取引をひとつずつ記録していくという地道な作業ですが、この積み重ねで作成される決算書はお金を借りるときに最も重要な資料となります。